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酉年の念い

by 榊花乃

新年あけましておめでとうございます。
2016年から、2017年になりました。
ただのいつも通りの月夜なのに、人が集まり、歌い、笑うのがなんともおかしくて、年越しは好きです。
標準時子午線が0時を指す国が、花火と歓喜の声をあげて祝い喜ぶのが、地球が回るのに合わせて24時間かけてリレーしているのかと思うと、なんて美しい日なんだと、心が潤うような気がします。
初日の出は、新しい朝というものは、世界中誰にでも、平等にあるもので、アフリカのキリンも、動物園にいるパンダも、うちにいる鳥も、等しく照らしてくれます。その眩しきを有難いと思いつつ、うすら目で見つめました。

そんな特別な朝を、私は昨日と変わらない朝なのにどうしてこんなに特別なんだろうと思いつつ、迎えました。
毎年、年末には、自分の1年を振り返る文章を書き、次の年に向けた抱負を、facebookに書いていたのですが、今年は何も書かずに松の内を終えてしまいそうです。
そこでおおごとではなくとも、年の初めの今、念うことを書いてみようとするのです。

今年は、思いっきり働いて、本をたくさん読もうと思います。割と例年通りです。
ただ働くというのは、会社で社会人として働くことになるので、いままでよりも、一層引き締めて努めたいと考えております。圧倒させること、感動させること、これ以上はないと言わせること、つまり、ベストを出すことに対する矜持をずっと捨てずにいたいです。
一方で、小説もたくさんよんで、サブーンといろんな世界に飛び込んでいきたいです。
時々海に行きたいです。カメラもちゃんと使いたいです。書くことはできるだけ毎日したいけど、現実的には最低でも3日に1回くらいは絶対したい。あとは、信頼できて甘えられる恋人が現れたら嬉しい。ギターも少しずつできるようになりたい。小説は書けそうな時があれば思いっきり書きたい。旅は、いつだって旅みたいな感じで、東京の街を見つめてみたい。最近ハマっているチムジルバンは、月1くらいでいきたい。なんだか色々あるけど、毎日物語を紡ぐように生きたいです。1日1日丁寧に、とは言わないけど、雑に寝るだけの日だって多分あるんだけど、日が昇ってそして落ちて月が光っていることをなんとなく忘れずにいたい。そこに私やみんながいることもなんとなく感じていたいと思っています。
そして、今年も例年同様に、相手を信じることと愛することを徹底したいです。不器用で、人間の心の作りなんて全然わかっていないのだけど、本気で愛していたら、お互い素直になって分かり合えると信じているから、今年に出会ういろんな人をそうやって大切にしていきたいです。町田康さんの、「短い言葉で言うと悪だと言って叩かれることでも、小説という長い言葉で言うと人を感動させることができる」という言葉が、心に響いて今もどくどくと生きているのですが、私は、割と心の悪い人だと判断されがちだから(本当にそうなのかもしれないけど)、そうやって時間をかけて理解してもらえたらいいな、そして、そうやって相手を理解して行きたいなと思っています。

本屋の本棚に綺麗に並ぶ本や、サンシャインシティに響くミュールの音、学生が挑戦を込めるフリーペーパーや、ハネムーンに夫婦を運ぶ飛行機、誕生日に両親に自転車を買ってもらう少女や、眠気を一気に消そうとする3ショットのエスプレッソ。
たくさんの美しきと、物語が、いつもそばにあることを忘れずに感じて、生きていこうと思います。

今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。


榊花乃
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