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My dream is in Cambodia

by 榊花乃


「どうして、そんなにカンボジアが好きなの?」
と、聞かれることがよくありますが、カンボジアの好きなところは、アンコールワットがあることくらいです。
何度も渡航したのは、好きだからというより、私ができること、したいこと、がある国であるからだと、思っています。

大学生の私のしたかったこと、それは、カンボジアに教育を届けることでした。

約50年前、カンボジアでは、ポルポト政権による大虐殺がありました。
教師や医者などの知識人が殺され、本も全て燃やされ、教育や学びの場が消えました。

私は、カンボジアで、学校教育のない子どもを想った時に、「教育」とは何かと改めて、考えました。

本当に人間に教えるべきことはなんだろう。

社会に出れば必要になる力を、身につけさせることなのか。
もし、その社会が間違っていても、その社会に合わせることを覚えさせるべきなのか。
本当に教えるべきは、間違っている社会を間違ってると無垢に言う力ではないのか。
間違っているか否かの基準に思いやりを携えることではないのか。

そのようなことを考えました。

そして4年間考えた末、私が出した答えは、

あなたが、心から幸せに生きることのできる術や考え方を教育したい。

ということです。

「あなた」という言葉からは、今まで出会ったたくさんの子ども達を思い浮かべます。
その子ども達に、この社会における幸せではなく、その子の心が素直に認める幸せの中で生きてほしいと思っています。

時間を守らなければいけないこと、集団行動の仕方ではなく、
隣にいる人を大切にすること、遠くにいる人も愛そうとしてみること、
花や魚を見てワクワクする心、いつも誰かと心の手を繋いでる安心を、教えたい。


そんな教育じゃ、社会不適応で、うまく生きれないんじゃないか。
と、1度は思ったのですが、よく考えてみると、
きっとそんな教育を受けて育った子は、眩しくてみんなに愛されて、
幸せに生きていけるなぁって思ったので、確信を携えて、そんな教育をしていくことにしました。

では、どうやって教育をしていくか。

そこで、考えているのが、カンボジアで大きなブックカフェと移動式ライブラリーを開くことです。
これが私の夢です。

理由は、ラテと人と本が好きだからです。
そもそも、本の話を人とするのが好きで、世界の旅人が集まるシェムリアップで、いろんな国の人と、美味しい美味しいラテを啜りながら、本を通して繋がりたいです。
また、休業日をつくって、たくさんの本を車につめて村に行って、ライブラリーを開きたいです。
いろんな村でいろんな物語を見つけて、言葉に紡いで、本を書きたいです。

対子どもだけでなく、対大人でもあるのは、子どもも大人も本の世界に飛び込んだ時は、年齢なんて問われない、ただの命だって思うからです。

そのために必要なことは、資金、クメール語を覚えること、そもそも英語も、英語の本もたくさん必要、クメール語の本も、車の免許、それからこの夢を一緒に見てくれるパートナー、仲間。
頑張ってお金を貯めて、いろんな分野で活躍する友人の手を借りて、カフェを設計してもらったり、ホームページを作ってもらったり、絵本を提供してもらったりして、いろんな人の今まで生きた末のつまった、ひとつの素敵なカフェを創りたい。

はぁぁ、考えるだけでドキドキします。

コーヒーは、やっぱりスマトラでしょうか。
壁の色は何色だろう。
どの絵本を翻訳したいかなぁ。
マグカップは、2杯分入るほどのもので、どっぷりと本に浸かってもらいたい。
ウインナーコーヒーのホイップは多めにしよう。
お客さんにも、この旅の物語を書いてもらおう!
カボチャプリンは、絶対メニューにいれよう。

愉しみです。


榊花乃
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